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ようやくこの本を紹介できる心の状態になれた。
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「これでいい」と心から思える生き方
(サンマーク出版 野口嘉則・著)


マーク・ネポ先生の本のようにまた、
何度でも本文を引用して
ブログで紹介していきたい本との出会いだった。

とりあえずまだ公開されていないけれど、
Amazonに寄稿したレビューをそのまま紹介しておく。



【汝は汝の道を行け。人には勝手に言わせておけ】

ミリオンセラー「鏡の法則」の著者、野口嘉則氏による人生論。

ひとことで言い表すなら、
「どんな時でも自分が、自身の一番強い味方になる為の本」
である。

本書で紹介されているダンテの言葉のように、
「汝は汝の道を行け。人には勝手に言わせておけ」
という強い生き方を体現するための具体的手法を、
心理学マニアである野口氏が、先達の開いた難解な学術を引用し、
現代の我々をやさしくガイドしてくれる本である。

世間や社会や同僚や友人や家族らの意見・価値観に振り回されて、
結局自分がどう生きたいのかわからなくなっている人たち、
また、どう生きたいのかはわかっているのだが
自分の思いと、置かれた立場との狭間でなかなか、
活路を見いだせないでいる人などはきっと、
本書の中から心にヒットする箇所をいくつも得られるだろう。

しかし読み手側が、本書の内容を全て自分ごととして
受け止める覚悟をして読み進めなければ、
また、自身の生き方と周囲との関係で少しも
葛藤を抱えていないのであれば、
本書はただの「ふつうの良い話」が並んだ
コラム集で終わるに違いない。

読み手が自分の人生を振り返って、
自分にとってはあの体験がきっと、「去勢」であったなとか、
自分が大人になっても引きずっている「幼児決断」は、あれかなとか、
自分の育った家庭環境での「世代間境界」は恐らく―、
などと見つめ直すことで、読者の数だけ物語が広がっていく。
そういう本である。

「幸運を引き寄せる○つの法則!」
「○○だけで明日からあなたの人生が変わる!」
的な「シンプルな幸せ本」の長所短所を理解しながら読んできて、
もう一歩先の、少し専門的な話が知りたいと感じている人には
まさしく本書が適書になるかもしれない。

「読んだ9割が涙した!」などと謳われた野口氏の代表作、
「鏡の法則」のようなシンプルな感動は本書には皆無である上、
世間に溢れたハッピー法則本のような、
読者の承認欲求を満たして
気持ちよくさせてくれるようなメッセージも少ない。
そして専門書のようにかっちりと
索引で当たれるようにまとまっているわけでもない。

以上の理由から、読書慣れしていない人にとっては
読み進めるのが少し辛いかもしれない。
そんな人にはまず『鏡の法則』(総合法令出版)、
次に『3つの真実』(ビジネス社)をオススメしたい。
本書はそのあとでもいいと思う。

ただ、本書で紹介されていた、野口氏が若かりし頃に、
自分自身の為に書いたという詩には個人的に感動した。

きっとイケイケドンドンな売れっ子編集者が本書を手がけたなら、
大筋のエッセンスだけ抽出して、暗中模索し光を求めている人々に
成功者からのキラキラしたメッセージで呼びかけるスタイルで
ベストセラーを狙っただろう。

しかし本書のスタイルは地味で渋い。
先達からの引用であることをくどいほどにアピールしている本文や、
読者に媚びない地味なスタイルは、
ミリオンセラーがアクシデントだったと語った著者の、
ブログやフェイスブックでの文体そのものである。
キラキラハッピー本にアレンジせず
シンプルな装丁で仕上げた編集者に共感し、強く好感が持てた。
ただ表紙に飾られたコンパスだけが、渋い光を放っている。

本書が、出会うべくして人の手に届いてゆくことを切に願う。
巻末に紹介されている、著者の言う「良書」を順に手に取りながら、
自分にとっての先達である著者が学んだ軌跡を
追いかけていきたいと思った。
「生き方」という道をかつて拓いてきたすべての先達に感謝したい。

ありがとう。
今日は「これでいい」と心から思える生き方感謝の日。
ありがとう。素晴らしきこの世界。
今日も40点。
そう。これでいい。
by KazuFromJP | 2013-11-09 14:29 | 本に感謝の日