カラスが休んだ木
今日は二子玉川にある整体協会の本部道場にて、
野口裕介(ひろすけ)先生の講話のテープを聴く会と
活元会が開かれ、参加してきた。
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整体協会の本部講師を勤めておられた裕介先生が亡くなられて、
明日で一年になる。

懐かしい空気だった。
高温質なスピーカーの性能もあったかもしれないけれど、
本当に先生がそこにいて、みんなでお話を聴いているかのようだった。

いつかの日々と同じように正座をして、
先生の声に耳を傾けているとふと、
この一年で、ずいぶん座り方が上達したなあと自分で感じられた。
そう思っているとテープの中で先生が正座のお話に触れられたので、
自分の成長した姿を先生に見てもらえたような気がして嬉しくなった。

      ◆

活元会を終えて、人がいなくなった道場の縁側から、
玄関脇で大きく育った高い木を見上げていた。

枝の一番高いところに、一羽のカラスが飛んできてとまった。
西日を浴びた枝葉が、そよ風に揺られてキラキラ輝いて見えた。
カラスは枝とともに揺られながら、しばし羽根を休めていた。

この木は、人が意図して植えたものだろうけれど、
その意図に含まれていないカラスも飛んできて、
しばし羽根を休めている。

      ◆

なかなか飛び立たないカラスを見つめていると何だか、
この一番高い木も、その周りの木々たちも、
部外者のカラスを優しく受け容れていて、
お茶を出してあげているような感じに見えてきた。

尊敬する先生方や、整体協会の在り方を想った。
飛んできたカラスを優しく受け容れてお茶を出す。
飛び立ったカラスを追いかけることはしない。

その人がその人らしくあるために手助けをするが、
自立を阻害する余分な施しはしない。

裕介先生がよく言っておられた。
「老婆親切になってしまわないように気をつけなさい」と。

      ◆

僕も、今日見上げていた木のような在り方を目標に日々、
過ごしたいと思った。

整体をすることにおいても、
人格の在り方も、
このブログを書く上においても。

静かに。
淡々と。
温かく。
やわらかく―。

      ◆

ありがとう。
今日も感謝の日。

 
 
by KazuFromJP | 2015-08-02 22:33 | 野口整体一年生
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