希望について
どんな喜びの経験も、どんな悲しみの経験も、
それなりに人生の糧になってゆくわけで、
だから苦しんだり楽しんだりしていることを
無理にどうこうしなくてはいけないわけでもなく、
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無理にどうこうしてはいけないわけでもなく、
それなりに生きていけばいいんだけど、そうは言っても―。

できれば心穏やかに毎日過ごしたい。
心穏やかでなくても―、いや、むしろ荒々しい心でも、
何か内側から溢れてくるエネルギーを感じて生きたいと思う。
人はみなそうなんだろうと思っている。

      ◆

そういう世界の見方をするのなら、
人助けの定義も変わってくる。

貧困や、ハンディキャップなんかを抱えて
逆境の中でたくましく生きている人たちよりも、
心にどこか空虚感を抱いて、
内側の歯車がうまく動かせなくなっている人たちに、
潤滑油を垂らしてあげられるような手助けをしたいと思う。

この7月は、希望について考えていた。

      ◆

いま取り組んでいることが、
自分が思い描く何かに繋がっていくだろうという希望。
自分が成長している実感。
社会や人生が好転していくだろうという希望。

飲んだ薬が効いて病気が良くなっていくだろうという希望。
薬を飲まないことで、自分の免疫が高まって、
病気を乗り越え身体が強くなっていくだろうという希望。
どちらでもいい。
どうせ身体はいつか滅び消え去る。

ただ、いまこの瞬間、
心が希望を抱ける行動を起こせているかどうか。
そこがどうなのかどうかでその、
内なるエネルギーだか何だかが変わってくるだろうと思うのだ。

      ◆

心理学も整体も医学も宗教も、
目指すところはそこではないかと思ったりする。
何かにすがってもすがらなくても、
他人に頼っても自分を信じても、
理想の未来を思い描けて、
そこに現在の行動をチューニングできたなら、
人の心は―、人の身体は―、
内側から活き活きとし、エネルギーが湧いてくるだろうと思う。

野球少年が、未来への希望を抱いて毎日素振りを続けるように、
この7月、理想的な未来から現在を
うまくチューニングするよう身辺整理をし、
野球少年に思いを馳せて―、
充実した日々を過ごせたように感じた。

      ◆

5月から、中学生の勉強を見る仕事に携わらせていただいている。
子どもの物事へのモチベーションなどは特に、
希望が抱けるかどうかだと感じさせられる。
野球少年の素振りと同じ。

単語練習も計算練習も、
その単調な行動と、ワクワクするような未来が
チューニングできるかどうか。
そして前に進んでいる、成長している実感が持てるかどうか。

それを見守る大人たちも同じ。
表面的には、いろんな子育ての形があって、
子どもに対する愛の形もいろいろあるわけだけれど、
親たちも、子どもを学校や塾に預けるという行為の中で、
理想的な未来と現在の毎日が、つながっている実感、
チューニングできている実感が持てているかどうか。

子どもと親と教師は、それぞれにそれぞれの未来を描く。
その未来と現在が繋がっている実感がないと、
何かを変えなくてはと思ったりする。
子どもの未来をみんな思い描いているつもりではいるけれど、
実際に描いているのは恐らく、
成長した子どもを通じたそれぞれ自分の未来。

      ◆

そう。だから―。何というか―。
まずは、自分が地に足着けて、
心にゆとりを持って、
未来を思い描いて、
その未来と現在をチューニングして、
一歩一歩、段差の低い、緩やかな階段を昇っていこう。
そう思う。

自分が他人より高いところに昇る必要はない。
ただ、自分なりの希望へと向かう階段を歩き始められたら、
周りの人に気を配る心のゆとりが生まれる。

そうしたら―、
スカイツリーのてっぺんを見上げて呆然としている人の前に、
緩やかに続く螺旋階段のイメージ図と、
階段の1段目になる小さな木箱を、
相手の足元に置いてあげたらいい。

あとは、その人が自由に階段を設計して、
その人のペースで昇っていく。
その人の心に芽生えた、希望が続く限り。

      ◆

大人が大人なのは、
螺旋階段のイメージ図を自分で手に入れることができることだ。
子どもは親も先生も選べないが、
大人は師事したい先生なり学びたい学校なり本なり、
お金やそれを作る時間は要するかも知れないけれど、
自分の力で探してたどり着くことができる。

だから大人の僕は―、
その特権を活かして―、
自分のペースで、自分なりのスカイツリーを、
日々、一段一段、上がっていこう。

成長を楽しめる仲間たちと、互いの成長を喜び合いながら。

それが僕の、希望。
そして生きる活力の、みなもと。

      ◆

そんなことを考えていた、2015年の7月だった。
今日も感謝の日。
ありがとう。

 
 
by KazuFromJP | 2015-07-31 23:47 | 人間学実践塾・ユング心理学など | Comments(0)
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